2012年にリリースされてから、IT企業をはじめ様々な会社が採用に利用している「Wantedly(ウォンテッドリー)」。
給与条件や待遇は明記せず、会社のビジョンやミッションへの共感をベースに採用を行うのが特徴です。
今回はWantedlyはどんな採用媒体なのか、メリット・デメリットから使い方まで、企業目線でもユーザー目線でも紹介していきます!
こんな方におすすめ
- Wantedlyの導入を考えている採用担当の方
- Wantedlyの使い方、どんな機能があるのか知りたい方
- 就職活動中または転職活動中でスタートアップやベンチャー企業に興味のある方
執筆者プロフィール

2020年11月よりイチミ株式会社の長期インターン生としてジョインした大学3年生。現在メディア記事執筆を中心に運用代行を行っている。バックパックを背負って1人で旅行に行くことが大好き。インドをこよなく愛している。
Wantedlyとは?
Wantedly(ウォンテッドリー)はビジョンへの共感を大切にしたビジネスSNSです。
企業とそのビジョンに共感した求職者をマッチングさせる採用媒体といっても良いでしょう。
その特徴として、Wantedly(ウォンテッドリー)の求人では給与や福利厚生情報の記載が禁止されています。会社が目指すもの、一緒に働く仲間、活動方針など、自社の魅力を存分に求職者に伝えることができます。
カジュアル面談という応募の前に気軽に話すことができる機会が設けられているので、他媒体よりもお互いをよく知った上で意思決定ができます。採用後のミスマッチが少ない構造になっています。
Wantedlyの特徴
会員数
2012年2月にサービスがリリースされてから現在まで、利用企業数は37,000社、個人ユーザー数は285万人です。(ウォンテッドリー株式会社2021年8月期第1四半期決算説明資料時点)
登録しているユーザーの職種は、エンジニア、デザイナー、セールス、マーケティング、ディレクター、コーポレート、と多種多様です。ユーザーの年齢層は20代、30代と若手が多いです。
Wantedly利用企業例
スタートアップやベンチャー企業から大手企業まで利用しています。最近はNPOにも利用が拡大しています。
運営会社情報
会社名 | ウォンテッドリー株式会社 |
URL | https://wantedlyinc.com/ja |
代表者 | 仲 暁子 |
設立 | 2010年9月 |
本社所在地 | 〒108-0071 東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F |
事業内容 | ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営 |
Wantedlyのここがポイント!
ポイント
- 「共感」ベースの採用
- カジュアル面談でまずはお互いのことを知ることができる
- 転職だけでなく、新卒・インターン・副業などの募集もできる
- 求人募集は掲載し放題
- 給与条件は記載できない
- ストーリー(ブログ)機能で会社のことを発信できる
- ダイレクトスカウト機能が使える
- 成果報酬がかからない料金定額制
- オプションプランが充実している
Wantedlyの料金プラン
Wantedlyの料金プランはこちらです。毎月定額の料金モデルになっています。
ライト | ベーシック | プレミアム | ||
月額料金 | 半年契約 | 4.5万円 | 15万円 | 20万円 |
1年契約 | 4万円 | 13万円 | 17万円 | |
2年契約 | 3.5万円 | 11万円 | 14万円 | |
募集掲載数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
応募者数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
管理画面 利用可能人数 |
15名 | 30名 | 無制限 | |
ダイレクト スカウト |
半年契約 | - | ベーシック300通 | プレミアム300通 |
1年契約 | - | ベーシック600通 | プレミアム600通 | |
2年契約 | - | ベーシック1200通 | プレミアム1200通 |
Wantedlyのメリット(企業側)
自社の魅力を存分に伝えることができる
Wantedlyの募集では給与以外の面での社内の魅力をたくさん掲載することができます。募集に載せる項目のフォーマットは用意されているので、それに沿って入力していくと簡単に魅力的な募集が完成します。写真の掲載も可能です。
募集に掲載する項目
- 募集のタイトル
- 募集職種と採用形態
- カバー写真
- 社内メンバー
- なにをやっているのか(会社の事業内容)
- なぜやるのか(事業目的)
- どうやっているのか(社内の文化や働く環境)
- こんなことやります(募集役職の詳細)
給与や待遇の記載をせず、会社のビジョンに共感して応募してもらうことを目的としています。給与を判断軸にしない募集が作成できるので、どの会社もユーザーから平等に判断されるのが特徴です。Wantedlyで設立間もない会社でも新卒採用に成功している理由はここにあります。
ストーリー(ブログ機能)で社内の様子を投稿できる
ストーリーとはWantedlyが提供するブログ機能サービスのことです。ストーリーでは会社の日常の様子や社員の紹介など、募集や会社ページでは書ききれないことを自由に投稿することができます。
「タイトル」「カバー写真」「本文」で構成されていて、自由にタグ付けできるため、会社の広報としても利用することができます。社員インタビューなどで利用されることが多いです。


採用単価が安い
Wantedlyは導入コストが低く、成果報酬がないため採用単価が非常に安いです。サブスクリプション型の料金体系であるので、採用すればするほど採用単価は安くなります。他の成果報酬型の採用媒体に比べて積極採用ができます。
※料金プランについて詳しくはこちらをご覧ください!

新卒・インターンから中途の採用までできる
Wantedlyでは転職だけでなく、新卒やインターンも採用することができます。社内で募集しているポジションを選択して募集を掲載します。
学生のユーザーも多いので、学生インターンが採用できるのも特徴のひとつです。
オプションプランが充実している
Wantedlyでは採用が効率よく行えるように、様々なオプションが用意されています。
- ダイレクトスカウト
プロフィールの詳細まで確認してスカウトが送信でき、単月から利用可能 - トップページ広告
認知拡大のためにWantedlyのトップページに2週間募集を掲載できる
- Facebook, Twitter広告
Wantedlyが保有するデータをもとにターゲットを選定して、FacebookやTwitterなどに募集を拡張して配信できる
- シンプルライティング
プロライターに募集作成の依頼ができる - 特別ライティング
撮影や執筆、ページデザインなどクリエイティブ面のクオリティが高い募集作成の依頼ができる
- プロカメラマン撮影
募集に掲載するカバー写真の撮影をプロカメラマンに依頼できる
- 動画作成
社員インタビューや社内の様子などの動画撮影を依頼できる(募集に掲載可能)
オプションプランの相談はこちらから予約できます。
Wantedlyのデメリット(企業側)
工数がかかる
Wantedlyは継続的に募集を更新したり、定期的にストーリーを投稿したり、工数をかけないと成果が出ません。
募集は数日でPV数が下がっていくので、タイトルや写真を変えながら週1回のペースなどで更新していく必要があります。また、ストーリーは月1本程度のペースで発信していくことが大事です。
求職者から信頼を得て応募数を増やしていくには、工数がかかることは覚悟して運用しましょう。逆に言うと、工数をかければかけるほど採用の成功率は上がります!
会社全体の協力が必須
募集の認知を拡大して応募数を増やしていくには社員によるSNSでのシェアが必須です。会社全体で協力していくことで成果が出ます。
Wantedlyの運用にお困りの方はこちらからご相談ください!
Wantedlyのメリット(ユーザー側)
社内の取り組みやメンバーを知ることができる
Wantedlyではその会社が何をしているのか、どんなメンバーがいるのか、応募前に会社のことをよく知ることができます。
募集を見て気になる会社があったら、会社ページを訪問してみてください。
会社ページの項目
- ホーム
ミッション・注目のストーリー・価値観・メンバー・シゴト・会社情報 - 私たちについて
なにをやっているのか・なぜやるのか・どうやっているのか、事業について詳しく知ることができる - メンバー
どんな社員がいるのか確認できる - ストーリー
社員のインタビューなどを確認できる - 募集
他にどんな募集があるのか確認できる
Wantedlyは特にUIデザインに優れていて、他媒体と比べてとても見やすいです。
カジュアル面談がある
他媒体では応募してから面接に進むのが一般的な流れですが、Wantedlyでは面接の前にカジュアル面談が設けられています。
カジュアル面談では今までの経歴を話したり、会社の説明を聞いたりして、お互いのことをよく知ることができます。応募前に会社の詳細を把握したい方は、「まずは話を聞いてみたい」ボタンをクリックしてエントリーしましょう。
もう面接に進みたい!という人は「今すぐ一緒に働きたい」を押してエントリーし、会社にアピールしてみましょう。
チャット形式で連絡が取れる
Wantedlyでは応募した会社の採用担当者の方と、気軽にチャット形式で連絡を取ることができます。気になることがあればここで質問することができます。
スカウトを受け取ることができる
Wantedlyでは企業側からスカウトを受け取ることができます。
転職サイトや転職エージェントから送られてくるような一斉送信のものではなく、企業側がプロフィールをしっかり確認して送ってくれるものが多いです。
自分の興味とマッチしている会社からスカウトを受け取ることができるように、プロフィールを詳細まで埋めておくことがポイントです。
Wantedlyのデメリット(ユーザー側)
応募前に給与や待遇を確認できない
Wantedlyは共感採用がベースのため、応募前に給与を確認することができません。
給与面が気になる方は他媒体や公式ホームページなどで調べてみましょう。
Wantedlyの使い方(企業側)
Wantedlyの使い方を簡単に説明します。
Wantedlyの利用を始めるには、まず会社アカウントを設定する必要があります。登録フォームから申請すると30日間の無料トライアルプランが開始されます。
※その後のプランはこちらをご覧ください
会社アカウントの設定方法はこちらで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

会社の基本的な情報を掲載するページ。どんな会社なのか求職者に伝えるツールです。
- 管理画面の「会社ページを確認」をクリック
- 編集項目をカスタマイズ
会社ページで編集できる項目
- 会社の基本情報・カバー写真
- ミッション
- 注目のストーリー(投稿したストーリーより3つ表示できる)
- 価値観(40項目から会社に合ったものを6つ選択できる)
- メンバー
- 募集
- ポートフォリオ(会社の実績)
- 管理画面の「募集」をクリック
- 「募集を作成」をクリック
- 「募集ページを作成」をクリック
- ガイドに沿って全工程を埋めていく
- 全部書き終わったら「公開」をクリック
公開を申請した後にWantedly側で事前法令審査があります。審査は土日祝日含めて申請後約1時間で行われます。審査通過後に募集が公開されます。
完成した募集内の「応援する」ボタンを押して、FacebookやTwitterで拡散します。
社員や知り合いに応援してもらうことでより多くの求職者にリーチ可能です。
詳しくはこちら!

ストーリーはWantedlyが提供するブログ機能サービスのことです。
会社の歴史や社員インタビューなど、会社ページや募集では伝えきれないことをここで発信しましょう。
- 管理画面の「ストーリー」をクリック
- 「ストーリーを作成」をクリックして記事を書く
応募が来たらまずは候補者のプロフィールを確認します。メッセージをクリックして連絡を取るか、見送りの場合は対応済みにします。
Wantedlyの運用方法はこちらをご覧ください!

Wantedlyの使い方(ユーザー側)
Wantedlyのトップページにアクセスしてアカウントを登録します。ログイン方法は以下の4つ。新規でアカウントを登録する場合も以下の4つのどれかを使って簡単に登録できます。
- Eメール
- Apple
フォーマットに沿ってプロフィールを作成します。自分がどんな人なのか、何をしてきたのかが分かるように細かく埋めましょう。
プロフィールで編集可能な項目
- プロフィール写真
- カバー写真
- SNSへの連携(Facebook / Twitter / Google / GitHub / LinkedIn)
- キャッチコピー
- 自己紹介文
- 基本情報
- 公開設定
- この先やってみたいこと
- 職歴・学歴
- スカウト受け取り設定
- 連絡先情報の設定
- 興味・関心
- 受賞・資格・スキルなど
- 関わったプロジェクトなど
- 執筆記事などの自分の作品


プロフィールの書き方はこちらで詳しく説明しているのでご覧ください!

のプロフィールの書き方-pdf.jpg)

あとは気になる募集を探してエントリーするだけです!カジュアル面談希望の場合は「まずは話を聞いてみたい」をクリックしてエントリーしましょう。
Wantedlyの募集掲載以外の機能は?
Wantedlyでは募集で応募を集める以外に、ミートアップやダイレクトスカウトなどの機能が使えます。
ミートアップ
ミートアップはWantedlyが提供している機能の一つで、イベントの開催告知ができる機能です。選考に繋がるような、会社の取り組みを紹介や就活の相談会などもありますが、選考を目的とはしていないもの多く開催されます。
ミートアップ作成の方法は以下のとおりです。
- 管理画面から「募集」をクリック
- 「募集を作成」をクリック
- 「ミートアップを作成」をクリック
- 募集作成と同じように項目を埋めます
募集では会うことのできない層にリーチすることができるのでぜひ活用してください!
ミートアップについて詳しくはこちらをご覧ください!

ダイレクトスカウトオプション
スカウトオプションは正式には「ダイレクトスカウト」といって、会社側が特定の求職者に直接スカウトメッセージを送ることができる機能です。Wantedlyに登録している求職者を自由に検索して、条件の合う候補者にメッセージを送ることができます。
募集からの応募を待つだけでなく、自分たちから求職者に直接声をかけることもできるので、さらに効率よく採用活動ができます。
「学歴、職歴、地域、年齢、職歴、自由キーワード」等で検索できるので、自社のニーズに合った候補者を探すことが可能です。
Wantedly(ウォンテッドリー)の有料プランを契約している企業は、ダイレクトスカウトオプションを契約しなくても無料スカウトは利用可能です。通数制限はありません。しかし表示される候補者は限られます。
ダイレクトスカウトオプションについて詳しくはこちらをご覧ください!

Wantedly導入事例
スタートアップ企業が数十名の採用に成功した例など、Wantedlyでの採用例がたくさん取り上げられています。以下からご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
ビジョンへの共感を大事にして採用が行われるので、設立間もない会社や知名度が低い会社も数十名の採用に成功しています!利用企業やユーザー層も多種多様になっているので、今後様々な採用が期待されますね。
みなさんもぜひ利用してみてください!
ただしかし、少し工数がかかるWantedly。
運用に困っている企業の方、ぜひ私たちにご連絡ください!
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