堀家
「つまらない」のベクトルが似ているようで全然違うんですね。
そのとおりです。僕が「仕事がつまらない」という人に伝えたいことは、本当に自分がやりたいことって何だったのか?ということを振り返った時に、それを達成するために今の環境でやれることがあるのであれば、たとえつまらなくても少しずつ前進できているので焦らなくていいってことです。
笠間さん
堀家
焦らずに、自分が目指しているものに対して、最短を選び続ければいいと思ってて。
笠間さん
堀家
なるほど。目の前の仕事のことだけでとらえるのではなくて、少し顔を挙げて目標の部分に焦点を当てるんですね。
そうです。だからもし、今の環境に、最短でゴールに到達するための手段が本当にないのであれば、それはキャリアチェンジを決断するタイミングが来ているのだと思います。
笠間さん
堀家
今やっている仕事に対してゴールが見えてない状態ですか。
そうそう。なりたい姿に、今やっていることがどうしても紐づかない。「本当は私こうしたかったんだけどな…」「もう遅いかな…」「私にはできないかも…」となってしまって、目の前にある仕事への意味を見出せなくなっているのが一番つまらないと思いませんか?
笠間さん
堀家
そうですね…転職、という言葉が現実味を帯びる瞬間…。
でも、「つまらない」って感じちゃうときって、盲目になっているとも思うんですよ。だから一旦「自分のやりたいことって、本当に実現したいことってなんだっけ」っていうことを問い直して、「どんな思いでこの会社に入ったんだっけ」っていうことを思い返す。それで周りを見渡した時に、今愚直に取り組むべきことが見えてくることもあります。今の環境の中に少しでもそういうものがあるって気づけたら、仕事に対する「つまらなさ」のベクトルが変わっていきますよ。
笠間さん
堀家
「つまらない」って思った時って、結局本質に立ち返らないと解決しないんですね。
そう。僕、「仕事がつまらない時に息抜きしましょう」とか「ポジティブにとらえてみましょう」とかって、結局表面的なことで、本当の解決策にはならないと思っているんですよ。「つまらない」っていう気持ちをいったん伸ばしているだけ。気休めにしかならない。
笠間さん
堀家
そういうときこそ、自分の本当にやりたいこととそれに対して選べる手段が中にあるのか、外にしかないのかを判断する必要があります。あと、「つまらない」と「やりがいがない」って別なんですよ。ゴールに向かっていることが分かれば、つまらない仕事の中にもやりがいは見いだせる。それが自己実現の最短距離だったりもするわけです。
笠間さん
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笠間さんはラクロス部だったそう。「つまらない」局面ももちろんあったが、目標があったから乗り越えられた
「やりたいこと」と「今の仕事」のギャップ。奥底にある欲求に耳を傾ける
転職の背景にあった「先詰まり感」
堀家
次に、ご自身の転職エピソードについて教えてください!
俺の場合、最初証券会社に入所したときに、軸が3つあって。
・無形商材
・人の大切なものを扱うことで信頼を構築したい
・いろんな業種の経済面を学びたい
この3つでした。そして、一番強い想いとしては「圧倒的な営業力を身につけたい」というものがあって。
笠間さん
堀家
そうそう(笑)でも実は、僕、当初は証券会社に対してベンチャーキャピタルみたいなイメージを持ってたんです。
笠間さん
堀家
証券会社で働けば、お金がなくて困っている人を助けられると思ってたんですよね。こんな風に運用して、いくらまで増やして、こういうことやりましょうよ!あなたの夢をかなえましょうよ!ってことを短期的にできると思ってたんです。
笠間さん
堀家
仕事をやっているうちに、証券会社にとっての「いいお客さん」と、自分が本当に助けたいお客さんの乖離に徐々に気づいていったんです。僕らにとっては、お金持ちであればあるほど、いいお客さん。なんでかっていうと、動かすお金の手数料が会社の利益につながっているからです。そうなったときに、「資金がない人を助ける」っていう僕の入社時のイメージが崩れていって…。
笠間さん
堀家
助けたいのはお金がないお客さん。でも、会社の利になる優良顧客は、もうお金を持っているお客さん…そこに矛盾があったと。
そうです。想像と違い、資本家のお金を守ったり増やしたりするのが仕事、という現実があって。そこの矛盾に、「果たして、僕がやりたかったことってこれだっけ?」となっていったんです。
笠間さん
堀家
自分がやっていることの延長線上に、自分の目標がない…っていう状態ですね。
そうなったときに、ああ自分は本当は、これから頑張ってやる!ということを考えてる人を応援したいんだな、って気づいて。で、そういう人ってどういう人なんだろう?って改めて考えた時に、これから社会を担っていく学生さんとか、これから世界を盛り上げていくベンチャー企業を応援したいなって思ったんです。
笠間さん
堀家
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証券時代の笠間さん
「つまらない」という思いを人生を好転させるチャンスに変える3つの思考法
「仕事つまらない」という思いはチャンス?
ところで「仕事がつまらない」って思うのって、僕は人生的には結構チャンスだと思ってるんですよ。
笠間さん
堀家
ピンチではなくチャンス…どうしてそう思うんですか?
冒頭でも述べたように、基本的にみんな、毎日を過ごしているうちに自分の目標・目的って見失いがちになってしまう。だから、「つまらないな」と思ったら自分の目標とか目的を改めて認識するいい機会だと思ってて…。
笠間さん
堀家
そうなった時、自分の目標・目的、すなわち「やりたいこと」「なりたい自分」を見つけることができれば、そこにつながる行動を選ぶことができ、毎日にやりがいが生まれると思ってます。
笠間さん
堀家
それをどうやって探し出していけばいいんでしょうか…?
笠間さん
1.感情を細分化して言語化してみる
まずは、細かく自分の想いを言語化することです。つまらないって思うってことは、「こうしたほうがいいのに」とか「こういう人たちの力になりたいのに」とか、そういう想いが生まれてきているってことなんですね。そこを深堀していったら、自分のやりたいことにたどり着くと思っています。
笠間さん
堀家
「つまらない」「いやだな」って思った時、そこでストップしてしまう人って結構多いんですよ。でもそれだと始まらないから。
笠間さん
堀家
要は、潜在的な自分の想いがネガティブな感情となって浮かんできているってことですか…!
そう。だから、そうしたらつまらなくないのか、どうしたら嫌じゃないのか、ってところまでしっかり細分化して言語化することが大事です。
笠間さん
2.人を変えるのでなはい、自分が変わる。考え方をシフトチェンジ
堀家
とはいえ、仕事がつまらない原因が「仕事内容」ではなくて「職場の人間関係」っていうこともあるじゃないですか?そういう時はどうするんですか?
僕は、人のことは変えられないから自分が変わる、って思ってます。これが二つ目の考え方です。
笠間さん
堀家
考えることは2つですね。まずは、自分にもっとやれることはないか?という方向に意識を持っていきます。
笠間さん
堀家
自分が実現したいことと、職場の環境を天秤にかけて、一番ベストな選択をしますね。
笠間さん
堀家
そうやって一つ一つ考えていくと、解決の糸口が見えてきますね。
3.決断をする勇気を持つ
堀家
それでも、自分の進路に迷ってしまうことってありますよね…。
最後は腹をくくって、一歩踏み出すことですね。今の環境で目の前の業務に打ち込む、あるいは会社の外に踏み出すと決めることです。
笠間さん
堀家
そのためには、時間を区切ってしまうことです。まずは3か月、とか。長くて3年、とか。これが3つ目の考え方です!
笠間さん
堀家
その決めた期間を本気で取り組むことで、見えてくるものもあると思います。正解がないからこそ、迷っていても意味がなくて。中途半端が一番何も見えてこないです。次につながらないので。今やってることの先に、新しい「やりたいこと」が見えてくるかもしれないし、今ある環境で本気を出して頑張ってみてもやっぱり「自分のやりたいことが叶う環境が外にある」と感じるのであれば、一歩踏み出す決断をするべきだと思います。
笠間さん
堀家
正解を選択するのではなくて、選択肢を正解にするということですね…!
本当にそう!「自分にはもう遅いかも」「できないかも」ってあきらめてしまうと、もやもやがずっと残りますしね。いい経験ばっかりが次につながるのではなく、失敗からも学ぶことはたくさんあるので、まずは何事も経験だという考えをずっと持ってます。
笠間さん
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オンラインだったが、熱量が伝わるインタビューだった
まとめ
堀家
本日は詳しいお話ありがとうございました!大手とベンチャーの両方を経験された笠間さんだからこそ、言葉に説得力がありました。
ありがとうございました!最後に、紹介したい文言があって。僕のすごく好きな小説に、「頭の声じゃなくて心の声に傾けなさい」っていう一文が出てくるんですよ。これってめちゃめちゃ本質だと思ってて。「世間の声」とか「周りの声」にノイズをかけられた考えじゃなくて、自分の心からの考えを大事にしてほしいと思います。
笠間さん
堀家
考えて考えて、それでも今の状況を変えたい、外へ出てみたい!と思ったら、応援してくれる会社はたくさんあると思いますよ。
笠間さん
堀家
そうですね!今の環境を飛び出して自分の本当にやりたいことをやってみたい!と思ったら、そんなあなたを応援してくれる会社が見つかる「ビジョン共感型採用SNS」のWantedlyへ。弊社では運用代行を承っております!今なら期間限定で無料相談実施中です。お気軽にご相談ください。
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